端艇部

【2019シーズン開幕!!】イタリア遠征

【世界のスピードの中で】

イタリア、ウンブリア州、ピエディルコにて『2019 Memorial Paolo D’Aloja』が開催された。

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World Cup第Ⅰ戦を約1ヶ月後に控えた4/12~14。ウンブリア州ののどかな湖に30を越える国のナショナルチームが集った。その中には昨年の世界選手権優勝者や国際大会で活躍する選手も多く見られた。そしてその中に、菅沼奈津美(文2)はいる。

 

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井手(コーチ)とオレナ・ブリャーク選手(女性エルゴ世界記録保持者)

 

『才能ある若手にこそ、挫折を経験させなければならない。挫折はその選手を成長させる、最大の良薬だからである。(クライフ)』

私はこの台詞の持つ妙な説得力に屈しているし、語弊を恐れずに言えばその「最大の良薬」を求めてイタリアまで菅沼を連れてきている。

 

決勝レースを終えた。菅沼は世界のトップから大きく離されてゴール。

しかし菅沼には悲壮感も絶望感もなく、ただ一言「世界は凄い」。

そして「彼らの凄さは生まれ持った身体的素質だけでなく、それをフルに活用するための技術力にある。それを直に見て肌で感じられたことは、私のこれからに繋がる経験になった。」とつづけた。

 

 

才能ある若手は、挫折や絶望すらも糧にして次へ進んでいく。それとも挫折や絶望に出会いながら、それでも前進できる能力のことを、才能と呼ぶのだろうか。

 

そんなことを考えながら、ふと思い出したことがある。そういえば大西花歩も大学2年生の年にイタリアでレースをして、世界から大きく離されてゴールしたな…と。そしてその夏、インカレで表彰台に上ったな…と。

 

 

2019シーズンは始まったばかりである。イタリア産良薬の効き目を、ゆるりと待ちたい。

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(記事:井手雅敏)

【端艇部】第45回全日本大学選手権大会 2クルーが3位銅メダルを獲得!

9月6~9日にかけて戸田ボートコースにおいて第45回全日本大学選手権大会(2000m)が行われた。心配された台風の被害もなく、無事開催となった今大会。最終日の決勝戦へ進んだのは女子シングルスカル大西(社4)、男子舵手なしクォドルプル《北村(法4)、橋本(法3)、川端(社3)、野々下(社1)》の2クルーだ。

今大会が龍大ラストレースである大西。過去二度同種目で出場しているが、今レースの模様やいかに。2レーンを走る大西。スタートから出ることが出来ず、先頭と距離があいてしまい、1,000m地点で4番手に。順位変動がない中、残り500mを切った終盤、スピードをあげていき3位でフィニッシュ。2位との差も縮まっており、後半の速さが際立つレースとなった。              〔記録8分14秒21〕 IMG_0424 - コピー【写真 メダルを手にする大西(右)】

〈大西選手のコメント〉

-インカレに向けての取り組み-

「いつもスタートが遅く、そこを中心に練習をしてきたのですが、予選でもスタートの順位は遅い方だったので、上手く出なかったです。」

-良い面と悪い面-

「今まで練習でコーチに言われてきたことは、自分の軸とストレッチャーで押すというところを意識して、信じて貫こうと思い、やりきれました。悪かった部分は、レース展開として最初に出られてしまったところです。」

-龍大ラストレースを振り返って-

「全部の力が出せたかと言われたら、そうではない部分もあるかも知れないですが、最低限のことは出来たのではないかと思います。」

 

〈井手コーチのコメント〉

-インカレという舞台で-

「大西は1、2年生の時も同じ種目に出場していて、1年生の時は6位で、2年生の時が2位と調子を上げてきていました。しかし、2年生の秋から、自らの疾患とどう向き合っていくかというところで、昨年のシーズンはだいぶ不振でした。それらを乗り越え、一人の力で決勝に戻ってきて、この選手はやはり凄い選手なのだと実感させられました。」

-2年生の時と今回の結果-

「2年生の時は成長してきている勢いのままにいったというイメージです。今回の印象としては、もちろん勢いもありますが、安定して確立した力をつけて得た銅メダルだと思います。今回のレースの内容は、この4年間彼女が歩んできた色々なものを含めてみると、2年前よりもランクでいうと1つ下がってはいますが、金メダルと同じくらい価値のある銅メダルかなと思います。」

-競技を続けるという選択から-

「5位となった全日本軽量級選手権のレースをきっかけに、このままで終わるのはどうかというのが本人に芽生え、競技を続ける方向で話が進んでいます。大学生で終わってしまうとなると、ここで結果を出さなければいけないという私の苦手な「~しなければならない」モードに入ってしまいます。続けるということで、手を抜くというわけではなく、ここで結果を出さなければいけないというよりも、やってきたことを表現するというところにシフトできました。レースの展開というのも後半にかけてスピードをあげていく彼女らしい展開というか、勝っても負けても自分らしくというところを本番で思い切って出せて本人も納得したのではないかと思います。」

-学生から、その先-

「勉学と課外活動を両立してきたと思います。学生の本分をやりながら、学問もおろそかにせず、結果としても、ただ成長し続けたわけではなく、どうしようもない壁にぶち当たって、もがいている中からも腐らずやってきていました。まだまだ伸びしろのある選手なので、もう少し見ていたいなという気持ちもありつつ、これから社会人になって、社会人チームでの活躍に、そして日本代表での活躍も期待したいです。」

 

関西選手権競漕大会で戦い惜しくも敗れた同志社大をはじめ、強敵渦巻く男子舵手なしクォドルプル。2レーンを走る龍大。1000mを2番手で通過し、1番手の同志社大を追う。1500mを過ぎ、終盤にかけて仙台大が追い上げをみせ、その勢いのまま優勝。龍大は同志社大についで3位という結果に終わった。            〔記録6分23秒86〕IMG_9242 - コピー【写真 男子舵手なしクォドルプル】

〈北村選手のコメント〉

-龍大ラストレースを振り返って-

「優勝を目指せるクルーだったので負けてしまったのはとても悔しいです。けれども、今はやりきったという思いが強いです。」

-後輩に向けて-

「次決勝で勝ってもらいたいという気持ちでいっぱいです。来年こそは優勝してほしいです。」

 

〈今村監督のコメント〉

-今大会を振り返って-

「今大会では1秒2秒、コンマ差で勝ち負けが決まるというレースが全体的に多く、クォドだけではなくて、1秒2秒というところで勝ちきることが出来ているクルーが勝っていると感じます。今回の決勝もそうですが、最後の所での踏ん張りというか力の差が課題として出たかなという感じです。」

-課題-

「1秒2秒にこだわっていくという練習をこれからやっていかなければならないという風に思います。もちろん選手自身も今大会を通じて感じている部分ではあると思います。戸田のように周りに多くのレベルの高いクルーがいると意識しなくても、自然とそういう環境でレースができるというところがあるのだと思います。瀬田に帰ってどれだけそういう意識の高い練習が出来るのかがひとつ大きな課題です。選手は全力を出し切ったというレース内容だったので、最後追い上げをみせた仙台大のレースは見事だったと思います。来シーズン龍大がそれをできるようになる必要がありますね。」

-インカレが終わり、新体制へ-

「4年生が今回で引退になるので、体制が新体制に変わります。女子であれば大西というスター選手がいたので、彼女がいなくなったときに。男子でいえば、主将の北村といったチームを引っ張ってきたメンバーが抜けたときに次誰が出てくるかという面は期待しながらというか、次から次へと新しい選手が出てこないといけないと思うので、自然と「自分が」というのが出来ていけば良いですね。色々と課題も見つかりましたし、レースの中で成長している部分もありました。全体を振り返って、一歩ずつではありますが、進歩はしているなという実感は持てたので、あとはそれに結果がついてくるように頑張りたいと思います。」

 

インカレという大きな大会が終わり、4年生の引退によって、新体制となる龍大端艇部。自らを見つめ直し、この大会から見えてきた1秒2秒に勝ちきれるという強さを求め、邁進していくことだろう。

 

(龍魂編集室 記事/丸山恭佳 写真/松本侑香、植村優太)

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【端艇部】平成30年度関西選手権競漕大会

8月11~12日にかけて大阪府立漕艇センターにおいて平成30年度関西選手権競漕大会(2000m)が行われた。酷暑のなかで行われた今大会。体調を崩し棄権する選手が出ているなか、出場した5つのクルー全てが予選・準決勝を通過し、決勝戦へと勝ち進んだ龍大。5つのクルーの決勝戦での模様とは。

決勝戦の先陣を切るのは男子舵手なしクォドルプル《北村(法4)、橋本(法3)、川端(社3)、野々下(社1)》。5月20日に行われた第40回全日本軽量級選手権大会で、日本一に輝いたクルーだ。4レーンを走る龍大は、1000mを2番手で通過し、1番手の同志社大を追う。最後追い上げをみせるも順位は変わらず、悔しさの残る2位に。

続く女子舵手付きフォア《大伴(社4)、近藤(文3)、近藤(国3)、谷内(社3)、中谷(文2)》。2レーンで序盤から先頭を走り、1000mを通過。他のレーンの追い上げにも打ち勝ち、優勝を手にした。

IMG_7957 - コピー【写真 女子舵手付きフォア(後方)】

「今回は、オープン種目で、午前中に1本漕いで、そこで調整して午後からの決勝に備えるというかたちでした。展開的には狙ったものよりはまだまだかなという反省点、改善点はあるのですが、今の状態としてはまずまずかなという感じです。インカレもほぼこのクルーで決定なので、今日わかった弱みっていうのを伸ばしていきたいと思います。インカレで入賞、上位に食い込んでいくっていうのを目指していきたいです。」

「オープン種目だったので、元々出ている船が少なかったのもあると思いますが、きっちり自分たちがやれることをやっていこうのは言っていて、今回の試合では、今後あるインカレ、全日本選手権にむけて積み上げてきたものが出てきたと思います。」

※オープン種目…競技大会で、プログラムに組まれているが、その大会の正式種目ではない種目【大辞林】

 

男子ダブルスカル《大倉(社3)、宮西(文2)》。6レーンを走る龍大。1000mを2番手で通過するも、立命館大に追い抜かれるかたちで3着となった。

女子ダブルスカル《大西(社4)、菅沼(文1)》。5月6日に行われた第71回朝日レガッタ女子シングルスカルで1位、3位に輝いたペアだ。3レーンを走る龍大は、1000mを2番手で通過。1番手関大との差を縮めるかにみえたが失速し、2着という結果に。

龍大、決勝戦ラストは男子舵手付きフォア《板津(社4)、御手洗(社4)、開地(済2)、齊藤(社2)、飛永(法1)》。4レーンを走る龍大。2番手で1000mを通過し、先頭へ。勢いそのまま他を寄せつけず優勝を飾った。

IMG_8449 - コピー【写真 勝利した男子舵手付きフォア】

「最初に不安とか色々なものがあったのですが、それらを全部吹き飛ばして、まっすぐ良い緊張感を持って挑み、なんとかいつも通りの力を出して勝つことができてよかったです。今回は、いつもの自分たちに比べて攻めた方だと思います。かなり早い段階で攻めて敵に差をつけられずに勝つことが出来ました。インカレという大きな大会が控えているので、今回の経験をしっかりと糧にして、これからの練習にも励み、次の大会にも勝っていきたいと思います。」

 

〈井手コーチのコメント〉

「同じチーム内に1番の選手がいるというのは大事なことだと思うので、今大会でも優勝したクルーが出たことは今後に向けてもよかったと思います。そのなかで、今大会では優勝できなかったチームのパフォーマンスが引っかかる試合でした。本来であれば優勝しなければならない、そこを狙って組んだチームが男女ともに1つずつ崩れました。」

―要因は―

「選手たちが、大会になって、あれもこれもと色々なものが気になり、必要のないものを背負い込んでしまったからだと感じます。」

―今後に向けて―

「勝った選手が結局、言っていることがシンプルであるように、何かを備え付けなければいけないというよりは、どれだけいらない物事を取り払って、自分たちが大切にしているものをいかにシンプルに表現していけるかだと思います。これらは、勝負事に付きまとう問題だと思うので、「勝ち続ける」ということはやはり凄いことだと思います。そういう選手になってもらうためにも、今後どう立て直すというか、ここから何を感じて次に生かすかというところを選手等自身が今回の経験から学んで、糧にできるかどうかだと思います。その手伝いをしていきたいですね。」

 

〈今村監督のコメント〉

「今回の大会では、出場した全種目で入賞することができました。けれども、男女ともにメインのクルーに課題が出てしまったので、そこをインカレまでには修正したいと思います。良い意味では色々な選手が活躍した大会だったと感じます。男子舵手付きフォアのメンバーなど新しい選手が活躍できるというところでは成果がありました。メインの男子舵手なしクォドルプルが負けたというのは結果として残念ですが、負けたことで学んだこともあると思うので、そこをしっかりと切り替えられるかというところが大事になってくると思います。1位と2位では全然違うということは、本人たちが1番よくわかっていると思うので、そこは常に意識して活動していこうと思います。」

 

新しい選手の活躍、メインチームの敗北と様々な思いが交錯した今大会。インカレを前に彼らは今回の経験とどう向き合い、糧としていくのか。龍大端艇部から目が離せない。

 

(龍魂編集室 記事/丸山恭佳 写真/植村優太)

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【端艇部】第40回全日本軽量級選手権大会で、日本一に!!!

2018年5月20日(日)。

埼玉県戸田オリンピックボートコースで第40回全日本軽量級選手権大会決勝レースが実施され、男子舵手なしクォドルプルが同種目二年ぶりの優勝を果たした。

 

ラスト100m!!

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日本一達成2秒後

 

スタートから飛び出し終始レースを制圧していた予選~準決勝レースであったが、決勝はトヨタ自動車にスタートからリードを許す展開となった。その後、中盤で並びかけた龍谷がラスト500mでトヨタ自動車を突き放し、トップでゴールを駆け抜けた。

今回優勝した選手のうち3人は、前回優勝を経験している。前回はスタートで飛び出した勢いそのままにトップで駆け抜け、今回はスタートで厳しい状況になるも最終的にトップで駆け抜けた。どちらも同じ「日本一」であるが、それぞれの日本一までの過程を知る一人として思うことがある。

スポーツは、つまみ食いできない。要するに、いいとこ取りなんてできないのである。今村監督の「練習、それ以外に関しても気に掛かることが非常に少ない、しっかりしたメンバー」という一言に今回の厳しい状況から達成した優勝の理由の、すべてが凝縮されている。

 

これから各大学が、夏の終わりに開催される全日本大学選手権大会(インカレ)に向けてさらなる強化を図るだろう。

今回のいい経験に、留まってはいけない。同じように続く日常の中に、意識を眠らせてはいけない。

 

スポーツは(人生も)つまみ食いできないのだから。

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左から、野々下(社1)、北村(法4)、川端(社3)、橋本(法3)

 

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