平成24年9月1日西京極総合運動公園陸上競技場において関西学生アメリカンフットボールリーグDivision1第1戦目が行われた。龍谷大学SEAHORSEは京都大学Gangsters相手に0-28と痛い敗戦を喫した。
春季シーズンに課題を見つけ、長い夏を乗り越え新たな飛躍を遂げた龍大SEAHORSE。彼らの初戦は昨シーズン引き分けた京大。序盤、京大は切れの良いランと鋭いパスを武器とした攻撃を展開してくるが、龍大DF陣はこれを防ぎきる。その集中力を活かし、京大に与えてしまった2度のFGを防ぐなど、京大OF陣に勢いを与ない。DF陣の奮闘に応えたいOF陣だったがQB上西(文4)を中心としたプレーが定まらず、攻めきれない状態が続く。
調子が上がらないまま折り返した後半。前半の嫌な流れを巻き返したい龍大はQB上西(文4)からWR19高山(営4)へのパスを活かしゲインを重ねる。そのまま相手陣まで攻め込みたい龍大だがあと一歩のところでミスが重なりチャンスを逃してしまう。それでも龍大は最後まで粘り強いプレーを見せ、DB岡田(済4)のパスカットやQB上西のビッグパスなど素晴らしいプレーも飛び出した。しかしながら決めるところで決めきれなかった龍大は京大の徹底したプレーの前に0-28と悔しい一敗を喫した。
初戦を黒星でスタートした龍大だが、春季シーズンで課題の一つとしていたDF力の向上については、ライン際の攻防や相手へのプレッシャーのかけ方など素晴らしいプレーを見てとれる試合となった。しかしながらDB橋本(法4)は「OFのミスとかは関係ない。自分たちがやることはどんな場面であれ相手を止めること。その粘りが足りなかった。練習の時から試合をイメージしてやっていきたい」と、まだまだ納得のいく形ではないということを語った。
龍大SEAHORSEの日本一への挑戦はまだ始まったばかりだ。次戦の関大戦、またその先の戦いにおいてきっと素晴らしいものを見せてくれるだろう。日々進化を重ねるSEAHORSEのプレーが見られるのが楽しみだ。
【主将山崎(法4)のコメント】
「DFが頑張ってくれたがOFが噛み合ってなかったのがもったいなかった。次戦にはミスをなくしていきたい。プレーへの思いをしっかり持ってやっていきたい」
【村田ヘッドコーチのコメント】
「ミスが多かった。OFのミスで得点を許してしまったのは良くなかった。プレーの流れを作ることが出来なかった。チームの状態も良くOFもDFも調整はできていたが、プレーの徹底度というところで差が出てしまった。(次戦以降に向けて)一戦一戦全力でやるだけ」

京大OF陣を食い止めて喜ぶDF陣

果敢に突破を見せるRB吉田(済3)
(記事 龍魂編集室 三井 雄太/写真 佐藤 和季)