2020年10月17日、宝ヶ池球技場において関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.2第1節、対大阪教育大戦が行われた。
コロナウイルス感染拡大のため、普段通りの練習ができなかった。Zoomを活用してコーチ陣が考えたハードなトレーニングを自宅で行ったり、OF/DF分かれてのチームミーティングを行ったりと、来る公式戦に備えていた。
迎えた公式戦初戦。相手は大阪教育大学、例年以上に気持ちのこもった一戦となった。
【写真】ソーシャルディスタンスを守って整列する選手たち
第1Q、龍大のキックで試合が始まる。大教大のパス不成功により敵陣から攻撃がスタートすると、#27嶋田(農3)のランで自らTDを決める。#31石橋(国1)のキックも決まり、7点を獲得する。勢いこのまま、#9山際(法4)から#7和田(文4)へのロングパスが成功し29ヤードゲインするも、パスの失敗が重なり、4D。チームは、フィールドゴールトライを選択。36ヤードの距離を、1年生#31橋が成功させ、10点。その後も#94由本(法4)がQBサックで魅せるなど、全員で守り抜いた。
【写真】自らのランでTDをとりに行くRB嶋田
第2Q、1つ1つゲインを重ねていき、敵陣25ヤードからの攻撃。大教大の反則によりゴールまでの半分の距離を前進すると、#30大門(法4)のランプレーでTD。キックも決まり、17点。#39竹内(文1)の粘り強いランと、パスがうまく繋がり、ゴールラインまで3ヤード。これを活かし、#6田(文2)のランでTD。キックも成功し、24点を獲得。24-0で前半が終了。
第3Q、大教大からのパスラッシュがあったものの、#4国分(済4)の冷静なキックで窮地を逃れる。敵陣32ヤード付近から攻撃を開始するが、大教大のDFに苦しめられる。4th&11、#31石橋が存在感を表す。41ヤードという長距離でフィールドゴールに成功、27点目を獲得する。攻守交替するも、#49湯上(国3)の素早いタックル、そして#40井上(営3)が大教大のロングパスを見事キャッチし、インターセプト。
勢いこのまま第4Qを迎える。ランとパスで徐々に相手を追い詰めていたものの、#9山際から#7和田へのパスを相手にとられ、インターセプトを許してしまう。攻守交替するが、鉄壁のDFにより相手に隙を見せない。ここで、QBが昨年の入替戦にも出場していた#16小澤(政3)に交代。敵陣46ヤード付近からの攻撃。ギャンブルを選択するが惜しくもパスは届かず。ここで試合終了。
龍大は、初戦27-0で勝利を収めた。
―この試合、公式戦初出場の1年生、#31石橋が難しいキックなど含めすべてのキックを成功させた。今後の活躍に注目だ。―
〈村田ヘッドコーチのコメント〉
―今試合に向けて
「今年は自分たちにとっても特殊なシーズンとなりました。昨年2部に降格してしまったので、なんとしても1年間で1部に戻りたいという気持ちで新チームがスタートしました。しかし、コロナウイルスの影響で入替戦・自動昇格措置共になしとなり、一番の目標が絶たれた状態で練習に取り組んできました。大学の許可を得て6月末から少しずつ練習を再開し、例年より初戦を迎えるまでにかなり時間がかかったので、選手たちはこれまでのいろんなフラストレーションが溜まっていると思います。しかし、その気持ちを変に発散させるのではなく、やるべきことをしっかりやって、すべて戦いきろうという気持ちで迎えました。」
―今試合を振り返って
「一見、安定して勝ったように見えますが、実際そんなことはなく、大教大のQBと7番のエースレシーバには試合前の練習中から特に気を付けるように声はかけていましたが、試合開始早々危ない場面がありました。相手のパスが不成功だったのでTDにはならなかったものの、もし決まっていたら試合の流れを大きく左右するシーンでした。また、後半OFがうまくいっているにもかかわらず、そこでミスが出てしまいました。春シーズンがなかったため、ゲームに慣れていないということもあるかもしれないが、ミスに4年生が絡んでいることもあり、修正点の多い試合でした。」
―評価している点
「DFに関しては、DFラインが勢いのあるスタートを見せてくれました。1列目がアグレッシブなプレーをすると、2,3列目もそれに続こうとしてくれるので、ラインとしての役割をしっかり果たしてくれました。OFに関しては、ゲームプランをしっかりと理解し、一つ一つゲインを重ねていました。去年までのOFとだいぶ変えているので、この試合で習熟度がうまく発揮できたと思います。」
―次戦に向けて
「まずは、今まで以上に感染対策に気を付け、しっかり練習ができる状態を保持することが大切だと考えています。次の対戦相手となる神戸学院大学は、今まで一度も対戦経験のない相手なので、どういったチームかわからないことが多いです。しっかり研究して、気を抜くことなく戦いたいと思っています。」
(龍魂編集室 記事/写真 平川滉)
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