吹奏楽部

龍谷大学吹奏楽部 第47回定期演奏会を開催しました

12月25日(金)、大阪府のザ・シンフォニーホールにて「龍谷大学吹奏楽部 第47回定期演奏会」を開催いたしました。

今年は昼の部・夜の部の2回公演に加え、オンライン配信という当部初となる取り組みを実施いたしました。ホールリハーサルは当日の午前中のみというハードなスケジュールでしたが、部員全員が集中力を高めてリハーサルに臨むことができました。

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前回の公演であるオータムコンサートから1ヶ月も経っていないという練習状況の中、この定期演奏会はさまざまな不安を抱えた本番でした。しかし、部員同士がお互いに声を掛け合い士気を高め合うことで、これまでの苦難を乗り越えることができました。

ホール開場後は、ステージ上にて幕前アンサンブルとして木管5重奏をお届けしました。テレマンの「組曲55番」、ショスタコーヴィチの「セカンド・ワルツ」、ラニングの『木管五重奏曲より「Quodlibet」』の計3曲を披露いたしました。木管楽器の可憐なハーモニーで、開演前から会場を魅了させました。

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開演後、まず1曲目にクロード・トーマス・スミス作曲の「フェスティバル・ヴァリエーション」を演奏し、ホルンの力強くも輝かしいファンファーレで幕を開けました。快速で煌びやかな前半部、緩やかなテンポで各ソロが多彩な音色を響かせる中間部、さらに激しく鮮烈な後半部、と技巧的な一面だけでなく各楽器の特性や音色を最大限お届けできたのできたのではないでしょうか。2曲目は、ジョン・マッキー初の吹奏楽曲となる「レッドライン・タンゴ」を演奏しました。曲名である「レッドライン」には、「エンジンがフル稼働している状態」と「ニューヨークのIRT地下鉄路線 2番線と3番線の名称」の2つの意味が掛けられています。序盤、細かな16分音符に乗りながらスピード感満載の音楽が始まり、その音楽が徐々に激しさを増して頂点を過ぎると、気だるさすら感じさせる滑稽なタンゴが始まります。その後また曲調が変化し、前半部の曲想からさらに激しさを増していき、最後は爆けるように幕を閉じます。1曲目の華々しさとは一転、細かいビートと変拍子による緊張感溢れるサウンドをお届けしました。

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舞台の転換や場内換気を行うため小休憩を設け、その間は舞台上にて木管5重奏によるアンサンブル演奏を披露し、イベールの「木管5重奏のための3つの小品」を演奏しました。第1曲アレグロは、弾けるような明るさと鮮やかな色彩。第2曲アンダンテは、フルートとクラリネットの対話から始まり、終盤に他の楽器も加わって静かに音楽を終えます。第3曲アッセ・ラン、アレグロ・スケルツァンドでは、各楽器が自由を謳歌するように、伸び伸びとした旋律を受け渡していく様が思い浮かびます。幕前アンサンブルの木管5重奏とはまた違った華やかな雰囲気を作りました。

小休憩後、3曲目にフェリックス・メンデルスゾーン作曲の「吹奏楽のための序曲」を演奏しました。この曲は、メンデルスゾーンが15歳の時に作曲し、ロマン派時代の貴重な吹奏楽曲としても知られています。他の曲目とは一味違う、ロマン派音楽のハーモニーを堪能していただけたのではないでしょうか。続いて4曲目に、ヤン・ヴァン・デル・ロースト作曲の「プスタ〜4つのロマの舞曲〜」を演奏しました。プスタとは、ハンガリー中心に広がる草原の名称であり、その名の通り、民族的かつ壮大な音楽をお届けしました。演奏会最後は、アレクサンドル・ボロディン作曲の「オペラ『イーゴリ公』より 韃靼人の踊り」を披露しました。オーボエやコールアングレが奏でる寂しげなソロに始まり、その後も異国情緒あふれる軽快な音楽、迫力ある音楽が続きます。イーゴリ公の世界観が思い浮かぶような哀愁漂うステージを作りました。

幹事長からの挨拶を挟み、アンコールは、フィリップ・スパーク作曲「陽はまた昇る」と、クリスマスにピッタリな「ジングル・ベルin Swing」を演奏しました。「ジングル・ベルin Swing」は、52期学生指揮を務めた大月涼太が指揮をしました。前日の積み込み終了後に同期達からプレゼントされた、苗字由来の月をモチーフにした派手な衣装を身にまとい、龍谷大学吹奏楽部 学生指揮としての最後の指揮を終えました。今年は例年とは全く違ったスケジュールとなってしまったため、学生指揮としての仕事量も一段と違ったものとなりました。この異例続きの1年間を引っ張ってくれた学生指揮には、部員全員がたくさんの感謝の気持ちを抱いているでしょう。

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この定期演奏会をもって、4回生は引退となりました。今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年ような演奏会やコンクールなどが延期・中止となり、ほとんどの活動を自粛せざるを得ない状況となりました。当部での活動が最後になる4回生にとってはとても辛い1年間になりました。しかし、こうして1年間の集大成である定期演奏会を無事に開催することができ、言葉では言い表せないほどの喜びと感謝を感じています。この定期演奏会が無事に終演できたのは、日頃から応援してくださる皆さま、熱心にご指導してくださる講師の方々、また、演奏会の開催を支えてくださるホール関係者の皆さまのおかげです。今年1年間、思うように活動できない日々が続き、辛い事、悲しい事、苦しい事がたくさんありました。しかし、そんな環境であったからこそ、当部が掲げている「音楽」「感謝」を強く心に感じる1年間となりました。また、当たり前だと感じていた演奏会の開催も、たくさんの支えがあってこその開催であり、当たり前ではないということを実感しました。来年からは新体制となって新たなチームでの活動が始まります。今年1年間の「感謝」の気持ちを忘れずに、来年からも頑張ります。
これからも、龍谷大学吹奏楽部をよろしくお願いいたします。

以下、52期 幹事長を務めました村上凜よりコメントです。
『第47回定期演奏会を終えた今、思うことは「龍大に入って、龍吹に入って本当に良かった」という事です。
この1年、非常に多くの困難がありました。新型コロナウイルス感染症の流行により、誰も経験したことのない壁に何度もぶつかり悩みました。毎日練習をする、部員と会う、そんな当たり前だった日常が一瞬にして無くなり、先が見えない不安に押しつぶされそうな日もありました。
しかし、この困難こそ私たち吹奏楽部にとって大きな成長のきっかけになりました。広い練習場で大勢の仲間と音楽ができること、そしてたくさんの演奏機会をいただくことがこんなにも幸せなことで有難いことなんだと、強く実感しました。また、何か新しいことをしようという流れができたのも今年ならではだと思います。
想い描いていた活動はできませんでしたが、多くの学びがあった1年にすることができたのは、支えて下さった皆様のおかげです。部員一同深く感謝申し上げます。
私たち4回生は引退しますが、これからもこの事への感謝の気持ちを胸に、多くの方々に素敵な音楽をお届けできるよう後輩たちが精一杯頑張っていってくれると思います。今後とも龍谷大学吹奏楽部の応援を、どうかよろしくお願いいたします。』

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