陸上競技部

掴んだ日本一!3000㍍障害 西川が大会新記録で優勝!

6月21日~23日、Shonan BMWスタジアム平塚において日本学生陸上個人選手権大会が行われ、龍大からは4名が出場。2日目の10000㍍競歩では山本(営3)が8位入賞。そして最終日の3000㍍障害では西川(済3)が見事大会新記録で優勝に輝いた。

一週間前西川はどん底を見た。今月16日に行われた全日本駅伝への関西予選会で体調不良と熱中症でゴール後に倒れ込み、そのまま病院へ搬送。チームも目標にしていた4位以内に届かず、6位で惨敗。留まることのない悔しさがチームに溢れた。「ここでやらな、チームの雰囲気を変えることが出来ない。チームのため、その一心だった」。どん底から這い上がる。西川の目は遥か高みに向いていた。

スタートから飛び出したのは立命館大の岸川。西川は落ち着いて2番手に付き、自分のリズムで徐々に1位との差を詰めていく。1000㍍手前で先頭に躍り出ると、そのまま先頭集団を引っ張っていく。1500㍍を過ぎると大きな集団から5人が抜け出し、激しい戦闘争いに。4位に後退した西川だが、ぴったりと集団につく。ラスト1000㍍からはぐんとペースが上がり、苦しい表情に変わる。しかし足取りは軽く、腕振りも力強い。ラスト1周の鐘が鳴る。3人に絞られた優勝争いはラスト400㍍の勝負に。2位に上がった西川は、今大会最速タイムを持つ筑波大の津田を追う。最後の水濠を越えてラスト150㍍で身体一つ分まで差を詰める。レース中で一番辛く苦しいラストスパートで、龍大エースが仕掛けた。西川の強さはここだ。誰もが苦しいときに一番強い。ラスト30メートルで津田を抜き去り、8分53秒52の大会新記録でゴールラインを駆け抜けた。

「しんどかったー!」。ゴール後発した言葉の深さは、西川にしか分からないだろう。先週から今日までの悔しさとの葛藤。そしてこの勝利の瞬間の思い―。あの時の試練を乗り越えて、西川の一走が、頂点を掴んだ。

【西川選手】
優勝できて本当に嬉しい。先週からコンディションも完全には戻っていなかったので、(優勝出来たことに)少し驚いています。でも自分の得意なレース展開だったので良かったです。今日のレースに点数を付けるなら90点。自己ベストが出なかったので10点減点です。これで、九月にある全日本インカレでの上位入賞も見えてきました、あと二ヶ月、実業団合宿や龍大での合宿で更に力を付けたいと思います。

【西出監督】
先週のこともあり、足の状態は良かったが、入れて3番くらいだと思っていました。ただ体調だけが心配でした。今日の段階では合格点です。これをスタートにして、来年はもっといいタイムで優勝してほしい。8分45秒を切れば全日本インカレでの優勝も見えてくると思います。チームにも刺激になると思います。

軽快に障害を越える西川選手

最後の障害を越え、前の選手を追う

メダルと共に笑顔を見せる西川選手・西出監督

【記録】
順位   氏  名     所 属             記 録
1     西川 凌矢    龍 谷 大        8:53.52 NGR
2     津田 修也    筑 波 大      8:53.71 NGR
3     周  庭印    国立体育大       8:56.81

(記事・写真 / 龍魂編集室 新谷 佳菜)

 

伊勢路に届かず、6位で全国駅伝予選敗退

龍大の襷を、伊勢路へ。その思いがぶつかった全国駅伝予選会(西京極陸上競技場)。小島(現:中央発條陸上部)と中大路(現:住友電工陸上部)の2本の柱を失った陸上部は、エース西川を先頭に底上げを図った。今年から全国への枠が4校に増え、更に期待が募る。「練習もいい状態で士気も高まっていた」と下村(国4)。そんな龍大に悪雲が立ち込めた。

第1組が走り終えた時点で6位につけていた龍大であったが、2組目の藤村(政2)が8000㍍まで先頭に喰らいつく快走を見せ、自己ベストを39秒更新しての6位でゴール。後半の粘りに課題を持っていたが、それを打ち破っての走りだった。それに続けとばかりに3組目の内波(営2)も49秒自己ベスト。足垣も今大会出場の1年生の中では3番手のタイムでゴールした。残り1組の時点で総合成績は5位。4位の関学大まで平均タイムであと28秒。全てはエース西川(済3)とキャプテン下村の走りに託された。

号砲とともに、奈良産大の留学生タイタス・キハラが飛び出した。1000㍍2分56秒と、10000㍍を30分切るスピードでレースは始まる。異変が起こったのは2000㍍。西川が顔をゆがめて集団から後退し始める。下村も4000㍍まで集団に付けるも、徐々に離され、終盤はペースダウン。中盤から足取りが危なくなった西川は、熱中症の症状が現れ、ゴール後倒れこんだ。二人とも自己ベストに1分以上遅れを取り、悔しいフィニッシュとなった。

駅伝はチーム競技。予選会でさえ、誰かが敗因になることはない。「西川におんぶに抱っこのチームじゃなく、西川がいなくても勝てるチームに」。下村の言葉は更なる陸上部の発展を予感させた。この試練を乗り越えて、彼等はまた強くなる。龍大に駅伝あり―そんな時が必ず来るはずだ。

【西出監督】
「チーム状態は良かったが、皆6割の力しか出せていなかった。藤村・立花の二人はよく頑張ってくれた。下級生の今日の結果はいい収穫になったと思う。個人個人見劣らないので11月にある駅伝に向けて調整したい」。

【下村選手】
「練習もよく士気も上がっていただけに悔しい結果になった。予選会では自分達の力に過信しすぎていて、弱い部分を見ていなかった。西川を活かすチームに出来なかった。(11月は)京産、立命、今日負けたチームに勝って一矢を報いたい」。

大会全体の結果はこちら:関西学生陸上競技連盟

苦しい表情を見せる下村選手

快走を見せた藤村選手

(記事 龍魂編集室 新谷 佳菜/写真 林 蘭子・佐藤 和季)

 

長距離勢の活躍光る!3000㍍障害 西川2連覇達成!

4月24日~5月12日まで5日間にわたり、第90回関西学生陸上競技対校選手権大会が長居陸上競技場で行われた。

【大会4日目】3000㍍障害
期待が集まる3000㍍障害では、西川(済3)が優勝を果たし2連覇、続く古和田(社3)が5位、内波(営2)が7位と出場した3選手全てが入賞と、龍大勢の強さを見せ付ける結果となった。

ハードルや水壕を越えて走る3000㍍障害。雨が降り、コンディションが悪い中、今大会2連覇が期待される長距離のエース、西川が登場した。西川は前日に行われた5000㍍にも出場。持ちタイムでは上位も狙えたものの、思った通りの走りができず8位に終わっていた。「(5000㍍は)優勝できなかった。今日は勝つしかないと思った」昨年チャンピオンが負けられない戦いに挑んだ。

序盤は先頭が入れ替わりの状態だったが、1000㍍過ぎてから西川が積極的に先頭に立ち、集団を引っ張る。それに続けと内波がピタリと後ろに付けた。中盤から西川のエンジンがかかり、ペースが上がると、集団がばらけはじめた。そのまま西川の一人旅に。昨日の試合では苦しげな表情も見せていたが、今日はしっかりとした足取りで、ペースを刻んだ。そのまま後続に5秒もの差をつけてのゴール。狙ったとおり、堂々と優勝をチームに持ち帰った。

会場が沸いたのは後続の4位集団。後半から追い上げてきた古和田が関学大、立命大の選手と三つ巴状態でラストコーナーを曲がる。会場が盛り上がる中、必死に身を乗り出してゴールするも、関学大の選手にわずか0.01秒及ばず5位。続く内波は7位でフィニッシュ。見事全選手が入賞を果たした。

試合結果

【西川選手】
「前半は守りすぎたが、タイムでも自信があったので先頭が代わっても焦らずいけた。5000㍍では13分台、3000㍍障害では自己ベストを更新し(8:52)、全日本インカレで三位以内に入りたい。今年は全日本駅伝の出場枠が4つに広がったのでチーム一丸となって狙っていきたい。」

【古和田選手】
「落ち着いて自分のペースでいけたのは良かったが、今後は集団のペースが上がった時にしっかりと前を追えるようにしていきたい。(最後に競った場面では)一つでも上の順位に入ろうという一心だった。競り負けて悔しい。」

【内波選手】
「しっかりと練習がつめて調子が良かったので9分一ケタを狙っていたので悔しい。次の全日本予選ではチームに貢献できる走りをしたい。西川さんに続き、自分が2年生の主力になりたいと思う」

【大会5日目】10000㍍
10000㍍は昨日とは一変して24.5℃の暑さとの戦いになった。唯一出場したのは、4年生の下村()。西出監督は「貧血が心配、暑くなるような天候なら不利に」と前日もらしていただけに、不安がよぎる。

スタートから1000㍍は3分15秒と遅い入り。しかし先頭が代わり徐々にペースが上がっていく。3000㍍から4000㍍にかけて2分59秒と一気に流れが変わると、集団が分裂。下村は、1位集団三人の後ろに数メートルあけて6位集団の後ろに付き様子を見る展開に。「早いペースになった時前が落ちてくると思っていた。今までの経験が生きた」ゆさぶりをかけるレースに落ち着いて対応し、じわじわと前の選手を捕らえていた。そしてラスト50㍍の苦しい場面でもう一人を抜き去り、5位フィニッシュ。「ハーフマラソンでは情けない試合をしてしまった。1点でも多くチームのために持って帰りたいと思った」と下村(今大会では各種目に応じて点数が付き、総合点で順位を決める)逆境をものともせず、全体を見てのレース展開は見事の一言に尽きた。

陸上部は関西の強豪の中で、唯一専属グラウンドを持たない。昨年のびわ湖駅伝の前には悪天候によりロードでの練習に変更する場面もあったという。それでも下村は「400㍍のトラックがあるだけでも恵まれていると思う。おかれた環境で結果を出したい。それに陸上部には(西出)監督もいる。不安は無い。監督に付いていけば大丈夫」と語った。そんな下村と監督は高校時代からの長い付き合いになる。監督との長い陸上生活も今年で最後を迎える。「監督からは競技面以外にもたくさんの大切なことを学んだ。今年こそは全国駅伝で活躍したい」掛ける思いは誰よりも強いはずだ。

チーム西出の結束力は強い。個人競技にも関わらず今大会でも「チームのために走った」と皆が口を揃えた。6月には全日本駅伝の予選会が控える。今年から関西からの出場枠が3つから4つに増やされることになり、今まで以上に期待が高まる。さあ、全国への道は開かれた。今年こそ龍大の襷を伊勢路へー。

2連覇を果たした西川選手

接戦を繰り広げる古和田選手

4年生の意地を見せた下村選手

(写真・記事/龍魂編集室  新谷佳菜)

 

10000㍍競歩 山本2位小林3位でガッツポーズ!

5月12日、長居陸上競技場に於いて行われた第90回関西学生陸上競技対校選手権大会は最終日を迎え、競歩に出場した山本、小林は見事自己ベストで二人とも表彰台に上がった。

スタートから全国トップクラスのタイムを持つびわスポ大の二人の後ろに山本(営3)と小林が付いていく展開でレースは進んだ。動いたのは5000㍍。4分11秒前後を刻んでいたペースが落ち始めたところで、小林が積極的に前へ出て集団のペースを上げる。ラスト2000㍍に近づいてきたところで、山本が先頭に躍り出た。小林は1位集団の二人に遅れをとるものの、一定の距離を保つ。優勝争いは山本とびわスポ大の二人に絞られた。

勝負は突然だった。ラスト一周の鐘が鳴ったところで、びわスポが驚異的なスパート。山本はそのまま離されてしまうが、48秒自己ベストを更新しての2位でフィニッシュ。

そして後ろから追う小林は、ゴール手前から満面の笑みを浮かべた。それもそのはず、1分34秒更新しての自己ベスト、加えて全国標準も突破しての3位入賞。4年生の夏はガッツポーズと共に始まろうとしていた。

今季、山本・小林の競歩コンビが熱い。

【山本選手】
「41分台を出そうと思っていたので、あと7秒足りず悔しい。練習から調子が良かったので自己ベストが出るのは確信していたが、まだまだ課題の残る点はあった。去年も同じような展開で負けてしまったので、今年こそはと思っていたが対応できなかった。今後の目標は、全国で入賞、そして来年は関カレで大会新での優勝も目指す」

【小林選手】
「自己ベストが出たので良かった。やっとエンジンがかかってきたかなと思う。ただ、6000㍍過ぎてからタイムが落ちたのでそこが反省点。6月下旬にあるチャンピオンシップでまた自己ベストを更新することが目標。今年中に41分台を出して、関東勢に負けない歩きをしたい。今年は最後のシーズン。悔いのないように、そして恩返しする歩きをしたい」

(結果)
1位 石田研摩(イシダケンマ)        びわスポ大  42:00.14
2位 山本将希(ヤマモトマサキ)      龍谷大     42:07.11
3位 小林俊太郎(コバヤシシュンタロウ) 龍谷大    42:21.23

2位でフィニッシュした山本選手

喜びを露わにした小林選手

(写真・記事/龍魂編集室  新谷佳菜)

 

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