5月22日、皇子山総合運動公園野球場において関西六大学野球最終節2戦目が行われた。相手は大経大。1―3で迎えた9回裏、二死満塁のチャンスを代打で登場した奈良(社3)が適時二塁打を放ち劣勢の場面から一転、見事逆転勝ちを成し遂げた。
2回で先制点を許した龍大。3回裏、相方(社3)が四球で出塁、ここで寺崎(社2)の左適時打により1点を返す。その後試合は動かず1―1で8回を迎える。龍大の失策が絡み相手に2点の追加を許してしまう。9回、1―3ともう後がない苦しい展開。しかし選手たちは誰一人諦めていなかった。相手の攻撃を無失点に抑え9回裏へ、先頭打者主将の桑山(社4)が意地のヒットで打席をつなぐ。瀧井(社2)が死球で出塁、堀口(理2)が打線をつなぎここで二死満塁のチャンス。代打の山口(文4)が押し出し四球で1点を追加、3番の寺崎(社2)に代えて監督が送り出したのは出場機会が恵まれなかった奈良(社3)。「体が反応した」と話すようにスライダーを捉え、サヨナラのタイムリーヒット。試合は3-4で龍大の逆転勝利を収めた。
春季リーグ最終戦となった今試合。チーム一丸となり果たした勝利、青空の下彼らの歓喜あふれる笑顔が輝いていた。秋季リーグさらなる磨きをかけ龍大の力をみせてほしい。
【写真 先発した橋山(経済2)】
【写真 サヨナラヒットを放った奈良(社3)】
〈奈良:コメント〉
「身体が勝手に反応した。練習の時から打撃は好調だった。ヒットは取られるかなと思ったがこえてくれたので良かった。大学初ヒットだった」
〈桑山主将:コメント〉
「逆転は野球の醍醐味、最終節良い形で終われて良かった。秋で4回生の多くは引退する、チームが苦しい中で後輩に何か残したい。負けっぱなしでは終われない。秋の目標は優勝、チームとして成長していきたい。野球を楽しんでみんなで戦いたい」
〈山本監督:コメント〉
「良い形で秋に入れる試合だった。良さが少しずつ出ている。最後まで諦めない気持ち選手に見えてきていた。良い経験をした、勝ち方のコツというものを認識できる春だった」
(龍魂編集室 記事/関真由子 写真/長谷川真美)
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