硬式野球部

強豪東海大に惜敗するも 監督「ベスト出し切れた」

6月12日、東京ドームで第63回全日本大学野球選手権大会が行われた。龍大の2回戦の相手は東海大。先発菊池は粘りの投球を続けたが6回に1失点。代わった瀧中が7回に1点を失い0―2で敗戦した。龍大はベスト8を逃し、2回戦敗退となった。

2回戦の先発のマウンドに上がったのは、この春チームのエースに成長した菊池(社3)。「初回から全快で来てくれた」と話す捕手の木村(文4)の言葉のように、伸びのある直球がキャッチャーミットめがけて投げ込まれた。菊池は「東海大はバットスイングが速くて手強かった。だが、だからこそ集中して投げることができた」と再三走者を背負うも、落ち着いた投球で東海大打線に決定打を打たせなかった。

粘りの投球を続けた菊池

粘りの投球を続けた菊池

菊池を援護したい打線は、3番畑(営3)が二本のヒットを放つなど走者を出すが、あと一歩のところで繋がらない。相手投手をとらえきる前に、6回一死満塁のピンチが訪れた。ピッチャー強襲の内野安打で1点を先制されると、監督はすかさず継投に入る。「最少失点で抑えるための継投をした」という監督。菊池に代わりマウンドを託された中井(営4)は、持ち前の勝負強いピッチングでレフトフライに打ち取った。二死からマウンドを受け継いだ瀧中(社2)。気迫のこもった投球で打者をショートゴロに打ち取り、スリーアウト。監督の采配通り、最大のピンチを1点で切り抜けた。

2安打を放った3年生の畑

2安打を放った3年生の畑

そのまま7回のマウンドを任された瀧中だが、先頭打者にライト線へ二塁打を打たれると、そこから1失点。瀧中は「取られてはいけない1点だった。ヒットにされた1球は悔いが残る」と唇を噛んだ。8回は川井(営3)がテンポの良い投球で三者凡退に打ち取ったが、0―2で惜敗した。

チームを支えた4年生のメンバーたち

チームを支えた4年生のメンバーたち

敗戦こそしたものの「自分たちのベストを出し切れたのではないか」と語った山本監督。全日本大会の2試合は春のリーグ戦と同様に、総力戦で挑むチーム力の高いプレーが見られた。主将の今西(文4)も「(全国大会に出場した)2年前よりは個々の力はないが、チームの団結力で勝ってきた」と語った。なかでも結束したのは4年生たち。スタメンだけでなく、スタンドを含めたメンバーの一体感が、今年の野球部の強さであった。

この試合が最終戦となった4年生。次世代の野球部を担うのは、菊池や畑をはじめとする期待の3年生だ。4年生の示した姿を受け継いだ新チームが、神宮を舞台に激戦を戦いぬいてくれるだろう。

<山本監督>
「ピッチャーは良かったがゼロでは勝てない。しかし打線は水物。守り勝たねばならないと痛感した。投手力が上がったと感じる。この大会が選手の自信となってくれれば良い。自分たちのベストを出し切れたのではないか。神宮出場を目標にチーム作りをしたい」

<今西主将>
「東海大を意識しすぎた面はあったが、『試合を楽しむ』という監督から言われてきたことはできたのではないかと思う。2年前よりは個々の力はないが、チームの団結力で勝ってきた。こんな最高のチームでキャプテンができて最高だった。みんなに感謝している」

<菊池投手>
「東海大はバットスイングが速くて手強かった。だが、だからこそ集中して投げることができた。6回の打球は取れたはずなのにここ一番で実力の無さが出てしまった。あと一歩で神宮だったので悔しい。だが、打者一人一人と対戦するのが楽しかったので後悔はない。もっと直球で打者を抑えられるように、直球を磨いていきたい」

<中井投手>
「序盤は理想の試合展開だったが結果的には粘り負けしてしまった。最後の登板かもしれなかったので後悔なく投げようと思った。このメンバーで全国に来ることが出来たので後悔はない」

<瀧中投手>
「(7回を振り返り)1点差と2点差では大きく違う。取られてはいけない1点だった。ヒットにされた1球は悔いが残る。自分のレベルが分かった。得るものはあったが負けは負け。やらねばならないことが多すぎる。ひとつひとつ課題をつぶしていきたい」

<木村捕手>
「ピッチャーはしっかりゲームを作ってくれた。みんな調子が良かったのでリードしやすかった。全国であったがリーグ戦と変わらない気持ちで試合に臨めた。東京ドームという舞台で試合が出来たことが幸せ。4年生の力が大きかった。自分たちのチームを作ることが出来た。悔いはない。」

<坂本選手>
「打てなかったことが敗因。力の差は感じなかった。守れるところで守れなかった。2年前と違い、自分が前に立っていかねばならないというプレッシャーがあったが楽しく試合が出来た。4年生メンバーみんなのおかげでここまで来た。個人のレベルは低いからこそ仲良くなってみんなで総合的に戦えた」

(記事 龍魂編集室 隠岐智夏/写真 日髙朱花・松本一輝)
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