硬式野球部

連覇逃す。4年生、そして椹木監督にとってのラストゲーム

10月16日に大阪学院大学との3回戦が行われた。勝てば優勝。負ければ4年生と椹木監督の最後の試合となる大事な一戦であったが、5対7と終盤の追い上げ及ばず敗れ、2季連続の優勝は手のひらからこぼれ落ちた。

幸先のよい序盤だった。初回、相手投手の立ち上がりを攻め一死満塁から仮谷、木村の連続適時打で2点先制。先発の杉上は3回に1点返されるも4回に無死一塁から清水が右中間を破る適時三塁打で突き放す。しかし、5回までにスクイズが2度決まらないなど流れが悪い龍大。その予感が的中したのが5回裏。杉上が2点適時打を浴び同点にされると代わった大西が3点本塁打を打たれ3対6と勝ち越しを許す。春の王者としての意地を見せたい龍大は8回、9回と1点ずつ返すのが精一杯。5対7で敗れた。

開幕から6連勝し、優勝に2度王手をかけながらも惜しくも敗れ、4年生と椹木監督の最後の試合となった。

2時間31分のこの試合の中には間違いなく野球のすべてが詰められていた。その中でナインは勝利を掴むことはできなかったが、間違いなくそれ以上のものを手にしたはずだ。黄金世代が秋の明治神宮大会を目指した最終章は惜しくも春の全日本の準決勝で亜細亜大学に敗れた4か月後に幕を閉じた。神宮の舞台に戻ることは出来なかったが、その背中がたくさんの人に感動を与えた。彼らの意思を受け継ぐ新世代が必ず今日の敗戦を糧にこれからの龍大硬式野球部を支えていくであろう。

そして、椹木監督の最後のリーグ戦は惜しくも黒星で終わった。ベンチでは勝負に徹し、幾度となく“椹木マジック”で龍に勝ちを与えつづけた。11年間もの間、龍大を関六の王者として君臨させ続けた裏には監督の存在が不可欠であった。そして最後の春に全国ベスト4に導いたのはこの男が野球の神様に愛されていたからに違いない。龍大硬式野球部を語る上で後世、語り継がれる名将は本日をもってユニフォームを脱ぐ。

さあ、残った3年生以下の部員たちが今度は龍大の黄金期を作る番だ。来春は新たな監督を迎え入れ、また神宮の舞台に戻るはずだ。この敗戦は必ず来年につながる。悔しさを胸に秘め長い冬が明けた時に大きな大輪となり全国でまた龍谷の名を響かせるであろう。その時のナインの顔は間違いなく笑顔のはずだ。彼らの挑戦はいつまでも続く。「野球」というものが有る限り。

【椹木監督のコメント】
「負けたことだけが残念。試合内容については何も言うことはない。一発を浴びた大西には本当に悪いことをしてしまった。選手はプレッシャーの中でよくやってくれたと思う。最後までめげずに戦い抜いてくれたことがうれしい。しかし、優勝しようというチームには越えなければならない重圧があった。やはり勝負の厳しさを感じた。1年生から3年生までは今日の試合で一球の重さと野球は何が起こるかわからないということを学んでくれたと思う。上手い下手に関係なく、努力をすれば必ずいい方向へ向かうことを伝えたい。今後も頑張ってくれると期待している。4年生の5人は後輩のいい手本となり、いい背中見せてくれた。選手みんなには心から感謝している。11年もの長い間、監督として指揮を取れたことは私の誇りだ。自分の野球人生は大変有意義だった」

インタビューを受ける椹木監督。最後の最後まで選手に感謝を述べた。

【中津主将のコメント】
「悔しいです。今日は野球の怖さが出た試合だった。リーグ序盤は勢いが有ったからどんどん行けたが龍産戦で負けてから徐々に盛り上がりが無くなった。そして見えないプレッシャーがのしかかってきたと思う。春に全国でベスト4に入ったことが悪い意味で重かった。ただ、本当に椹木監督を胴上げしたかった。4年生にも感謝しかないです。練習に対する姿勢は見習わなければならないし、たくさんの小さな気遣いに助けらました。来季はこの悔しさを胸に優勝したい」

4年生に最後の言葉を贈った中津主将【右】と畑谷副将【左】

秋季リーグまで残った5人の4年生のコメント
【鈴木選手のコメント】
「負けてしまったが楽しく野球が出来たので本当に悔いはないです。考えれば昨年の秋に優勝を逃し2位になったからこそ、今年の春の全国ベスト4があったと思う。だから後輩たちは必ず這い上がってくれると思うので期待しています(大学4年間を振り返って)龍大に来ていなかったら今の自分は無かった。椹木監督、山本樹コーチ、山本忠男コーチの元で野球が出来たことは本当に恵まれていました」

前主将であり捕手としてチームを引っ張り続けた鈴木選手

【杉上選手のコメント】
「先制してもらったにもかかわらず5回で降板し、チームに迷惑をかけて申し訳ない。優勝できなかったことは残念だが、力は出し切りました。(後輩に向けて)龍大のスタイルを変えずに、龍大らしい野球をやってもらいたい。(大学4年間を振り返って)ここまで来られるとは思っていなかった。龍大で野球ができてよかった。自分の実力がわかったので、社会人野球では今日の悔しさをバネにもっといいピッチャーになりたい」

最後の秋はエースとして投げた杉上選手

【清水選手のコメント】
「勝負には勝ち負けが有るのでこのような結果になってしまったが、悔いはなく一生懸命に野球をしました。ただ、このチームでもう一度野球がしたかった。やっぱり野球が好きです。本当にこのチームで野球できたことがうれしい。後輩たちには残り少ない野球人生を悔いなく楽しくやってほしい。(大学4年間を振り返って)入学した時はまさか4年生の秋まで野球ができるとは思わなかった。1年生の時から試合に出してもらって、その時から監督が自分たちの卒業と同時期に退くと聞いており、絶対にやってやるという気持ちがあった。椹木監督には感謝しています」

自慢の脚でダイヤモンドを駆け抜け続けた清水選手

【井口選手のコメント】
「勝負のことなので負けることは仕方がない。杉上が投げて負けたら仕方がない。優勝を逃したことは悔しいが、このリーグ戦で調子を戻すことができたので非常によかった。社会人野球につながる投球ができた。後輩にはいい投手や野手がそろっているので次は優勝してくれると信じている。(大学4年間を振り返って)ここまで成績を残せるとは思わなかった。技術的にもメンタル的にもまだまだなので今から磨いていきたい。社会人1年目から活躍し、2年後プロに行けるよう頑張りたい」

二枚看板の一角として勝ち星を積み重ねた井口選手

【塩見選手のコメント】
「悔しいです。やっぱり勝ちたかった。古本を全国の舞台に立たしてあげたかった。リーグ序盤ケガをしていてオープン戦にも出られなかったがこんな自分を起用してくれた監督に感謝しています。(大学4年間を振り返って)一年の秋から試合に出させてもらって悔しいシーズンもうれしいシーズンもあった。最後は悔しいシーズンになってしまったが龍大で野球が出来てよかった。社会人では(鈴木)紳吾と同じチームになるし、龍大の先輩方もいるので頑張りたい。最後に後輩からありがとうと言われたが自分の方こそありがとうと伝えたい。本当に後輩たちには頑張ってほしい」

 

不動のリードオフマンだった塩見選手

(記事/写真 龍魂編集室 佐藤 和季)
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逆王手!さあ10.16に全てを懸けろ!!

10月15日に南港中央野球場において大阪学院大学との2回戦が行われた。試合は打線がつながり3回に一挙5得点をあげ4対6で勝利した。これで対戦成績を1勝1敗の五分に戻し、優勝の望みを首の皮一枚でつないだ。

「明日も野球ができる」と清水が試合終了後にベンチ裏で仲間に語ったこの言葉が今日の試合の意味を物語っていた。負ければこのチームで野球ができる最後の日となる一戦。今日はナインの気迫が違った。

序盤はとにかくしのいだ。先発した井口は「ブルペンからよく調子がよくなかった」と鈴木が述べたように2回に先制を許し本調子ではなかった。しかし、清水が2回、3回と連続でファインプレーを見せ、負ければ引退となる一戦で同級生の井口を助ける。

ここ数試合あと一本が出ない打線は3回に本来のつなぎを見せる。一死二、三塁から鈴木、鈴江の連続適時打で逆転。続く仮谷が四球を選び一死満塁で木村が左中間を破る走者一掃の3点適時二塁打を放ち、この回一挙5点を奪った。援護をもらった井口だが4回にも1点を失い5回からマウンドを大西に譲る。スタメンに左バッターが8人並ぶ大院大打線を相手にサウスポーの大西は監督の期待に応え、8回まで2失点と粘りの投球を見せた。8回裏には鈴木の犠飛で1点を奪い3対6と3点のリードし最終回に進む。

しかし、野球の神様は簡単には微笑んでくれない。大西は一死から3連打を浴び1点を失い一死一、二塁。続く打者を三振に仕留め二死一、二塁。1ストライクからの2球目がワイルドピッチとなり二死二、三塁。ここで杉上に交代。一打同点の場面でマウンドに上がったエースはわずか1球で遊ゴロに仕留め試合終了。4対6と辛くも勝利を掴んだ。

負ければ全てがおわる試合で勝ち、1勝1敗のタイに戻し逆王手をかけた龍大ナイン。優勝の行方は明日の第3戦にゆだねられた。さあ10.16に全力を懸けろ。第3戦は10時から南港中央野球場において試合開始です。連覇に向け残るはあと一つだ。

【椹木監督のコメント】
「目一杯やった。今日は総力戦だった。選手がそれぞれ機能したことがよかった。大西はホームランにもめげずによく投げた。8回の鈴木紳の追加点がやはり大きかったと思う。最後に杉上も渾身のボールを投げた。選手たちには、試合前に自分の100%の力が出せたらそれで満足だと話した。優勝したいが簡単ではない。明日も頑張ります」

【好投を見せた大西投手のコメント】
「準備はできていたが5回からマウンドに立つとは考えていなかった。負けたら4年生が引退となるので何としても良いピッチングがしたかった。変化球でも直球でもカウントを取れたことが今日良かったこと。ベンチの雰囲気もよく投げやすかった。明日も投げる機会が有れば今日のような投球をしたい」

粘りの投球でチームを勝利に導いた大西投手

【2点目の適時打を放った鈴江選手】
「龍産戦も昨日の第一試合も自分が打てていなかったので本当に打ててよかった。明日も今日のように自分が打てば打線はつながるので必ず勝って優勝したい」

意地の一打で2点目をあげた鈴江選手

【好守を見せた清水選手】
「(3回のファインプレーについて)打球が飛んできたときは取れないかと思ったが、自分たち4年生は今日負けたら引退となるので気持ちでボールを掴んだ。(明日勝てば優勝が決まるが)ケガをしている古本の思いも有るので勝ちたい。結果がすべて。必ず勝ちます」

本日一番のプレー。3回表に大飛球をぎりぎりでキャッチした清水選手

【貴重な追加点となる6点目の犠飛を放った鈴木選手】
「井口はブルペンから腕が振れておらず調子がよくなかった。だが経験豊富なので悪いなりにもよく投げてくれたと思う。大西はボールのキレ、制球ともによかったが何より強い気持ちを持っていたので自信を持ってリードができた。明日は最後のリーグ戦。勝って優勝しみんなで笑って終えたい」

(記事/写真 龍魂編集室 佐藤 和季)
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終盤に逆転許す。連覇に向けもう負けは許されない

10月14日に南港中央野球場において大阪学院大学との1回戦が行われた。龍大はこの節で2勝し勝ち点を奪うと優勝が決まる大事な初戦であったが終盤に逆転を許し3対4で敗れた。

1対1で迎えた7回表。4連打を浴びせ3対1と勝ち越し。龍大らしい攻撃を見せて勝ち越す。先発の杉上は勝ち越した後の7回裏に一死満塁とピンチを背負うも無失点に抑え勝ちに近づいたように見えた。しかし8回裏に適時打などを許し3対4と逆転を許し万事休す。9回表の反撃も相手捕手からのけん制死のミスが有り無得点。大事な初戦を落とした。

“明日から連勝し勝ち点をあげる”

勝ち点3で3校が並ぶ混戦の関六優勝争いで龍大の優勝条件はただ一つだ。もう負けは許されない。明日からの敗北はすなわち、4年生の引退を意味する。4年生と長く野球をするためにも明日は絶対に負けられない。

第2戦は15日12時30分より南港中央野球場においてプレイボール。試合開始からゲームセットまで実況するので、ぜひtwitterアカウント名「@ryuspo」をフォローしてください。勝って五分に戻し優勝に向け望みを第3戦に望みを託せ。今日の敗戦に下を向くな、龍大ナイン。優勝の可能性はまだ0ではない!

【椹木監督のコメント】
「杉上が打たれたけど責めることはできない。疲れもあると思う。相手投手もよかったが何よりうちの打線がボール球を振りすぎている。(今日の敗戦で崖っぷちとなったが)本来の実力を出し切れていないのが今のチーム状況。落ち着きを取り戻すことが大事。明日も全力を尽くすが気張ってはいけない」

3点目となる適時打を放った今西選手

粘りの投球を見せた杉上選手

(記事 龍魂編集室 佐藤 和季/写真 龍魂編集室 日髙 朱花)
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ライバルに惜しくも敗れる。優勝は次節に持ち越し!

10月8日にわかさスタジアム京都において行われた龍産戦第三ラウンド。勝てば優勝が決まる大一番であったがライバルの意地の前に倒れ5対1で敗れ優勝は次節へと持ち越しとなった。次節の大阪学院大学戦において勝ち点を奪えば優勝が決まります。

試合は龍大・井口、京産大・山田和の先発で幕を開ける。井口は初回、三者凡退で昨日の調子を見せたがやはり疲れもあり3、4回に1点ずつ失い、5回まで投げ抜きマウンドを杉上に譲った。打線は3回に二死三塁から鈴木紳が適時打を放ち1点取り返す。その後2対1のまま両チームの意地がぶつかり合い迎えた8回裏。二死から鈴木が初球を振り抜きあわや本塁打かというファールを放ち球場を沸かせた。9回表に京産大に点差を離され5対1で敗れた。打線は京産大・岩橋を前に再三ランナーをためるもあと一本が出なかった。

これで勝ち点を落とした龍大だが次節の大院大戦で勝ち点を奪えば優勝が決まる。次戦の大阪学院大学との一回戦は10月14日南港中央野球場において10時より行われます。

【椹木監督のコメント】
「残念だった。投手の継投は考えていた通りになった。9回の3点が大きかった。1点差で最終回を迎えていればもっとプレッシャーを与えることが出来た。次節では優勝を考えるのではなく一つ一つ勝つことが大切。今日の試合で選手達も身に染みたはず」

【先制打を放った鈴木選手のコメント】
「今日勝てば優勝ということで緊張が漂っていて自分のプレーができていない選手もいた。(先制の場面では)先制されて相手に流れを渡したくなかったので打てて良かった。(次節に向けて)優勝というのを先に浮かべるのではなく一戦一戦勝てばいい」

【先発した井口投手のコメント】
「正直昨日の疲れがあった。2点ぐらい取られるだろうと思っていた。次の大阪学院との試合ではみんなが普段通りできれば勝てると思う」

【2番手で杉上投手のコメント】
「リリーフになるのは昨日の試合後に監督に言われた。疲れは無かったし調子も悪いわけではない。あと2勝して優勝したい」

 

適時打を放った鈴木選手

チームに指示を送る椹木監督

(記事/写真 龍魂編集室佐藤 和季)
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