12月14日、王子スタジアムにおいて関西学生アメリカンフットボールリーグ入替戦対桃山学院大学がおこなわれた。
リーグ戦を未勝利で終わった龍大。前回の対同志社終了後、村田ヘッドコーチは「5週間準備期間があるので、疲れを癒しベストコンディションで臨みたい」と語っていた。この長さが凶と出るか吉と出るか。
1Q、QB山際(法3)からWR寸田(営4)へのパスが成功し2D獲得するが先制点を得ることはできなかった。開始6分47秒、OFが投げたボールを相手にキャッチされ、そのままTD。先制点を許してしまう。
2Q、相手はゴールまで残り4ヤードという地点からスタート。相手のペナルティにより5ヤード下がるも守り抜くことができず開始59秒でTDを許してしまう。その後も連続で決まり0―21。何としても点を決めて流れを作りたい龍大。開始10分、ようやくチャンスを作る。QB山際からWR和田(文3)・WR寸田・WR/P武部(営4)へのパスが通り前進すると、TE浅野(国2)へのTDパスが成功。PB/K金川(文4)のキックも成功し7-21で前半が終了する。
【写真】TDパスに成功したTE浅野
この流れを切らないためか、ハーフタイムはOF・DFともに自分たちを鼓舞する声が聞こえてきた。
3Qは序盤から龍大のペースだった。RB井貝(済4)のランで60ヤード進み、RB嶋田(農2)がTDに成功。開始50秒で14-21と点差を縮める。しかし、ここまで何度も活躍を見せたQB山際が負傷し、経験豊富なQB山方(済4)に交代。今後の展開を見越してか、晴れていた空から雨が降ってくる。その後、インターセプトTDをとられ14-28。
4Qもアクシデントに見舞われる龍大。中心核のQB山方が負傷してしまう。交代したQB小澤(政2)のパスがWR寸田につながり1D獲得するがインターセプトTDをとられ14-28で試合終了。
〈村田ヘッドコーチのコメント〉
―今試合を振り返って
「とられた28点のうちインターセプトリターンTD、リターンTD、それから3QではFGブロックされてそれをリターンTDということで、私たちは14点とっていますが、逆転の流れが出来上がったときに大きなミスが生まれて、それがリターンTDにつながり、余計に差を広げられてしまいました。今年のシーズンを集約したような試合内容になってしまい、大変残念です。」
―いい点と悪い点
「パントのフォーメーションから蹴るはずだったものを、パンターが走ろうとして1Dが取れなかったり、反則が発生してしまったりしました。要はきっちりやろうということで準備をしてきて、準備期間が十分あったにもかかわらず同じようなミスが頻発しました。私たちも原因究明をずっとしてきてはいるんですが、必ずミスが出てしまう。みんなそういったことがないようにと意識を高くして練習をして、練習ではミスも減ってきましたが試合では出てしまいました。いい点としては、DFは今年1年を通してよく粘ったということと、OFは逆転の流れを作り上げて形はできそうになっていた点です。」
―この結果をうけて
「チームとしては1部にこれまで9年連続で所属していました。ですから、ある意味1部にいることが当たり前という、1部でプレーできることのありがたさや、所属することの難しさを完全に忘れていた時期でした。私たち側もずっと1部にいるので、そういったことをあまり意識しないでいたのかなと、反省する点もあります。仏さまから考える機会、反省する、顧みる機会を与えられたのかなという感じはしています。」
(龍魂編集室 記事/写真 平川滉)
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