2021年6月27日、KCAFL SPRING 2021 対近大戦が行われた。
試合前のOFチーム
「あいつら強いぞ!やるしかないねん!全力でやったれ!」(OFリーダー浅野)
春季リーグが始まりまだ1度も白星を挙げられていない龍大。なんとしても「勝ち」を手に入れたい選手の気持ちが、ひしひしと伝わる。

【写真】試合前のOFチーム
動きがあったのは第2Q、QB小澤(政4)からWR上田(社4)へのパスとRB嶋田(農4)のランでダウンを重ね、ゴールラインまで僅か3yd。しかし思うように進めず、4th& to goal。K石橋(国2)のフィールドキックで、先制点となる3点を追加。しかし、その後ランで大きく前進を許しTDを奪われ3-10。
RB堀(国4)のキックで後半がスタートする。リターンされたボールを止めることができず自陣への侵入を許す。DL由本(法4)の強烈なタックルでなんとかTDを免れるが、フィールドキックは成功し3-10。
第4Q、開始早々、近代の隙を見逃さずDB井上(営4)がインターセプト。ランで前進するも得点には繋がらない。その後、TDを許し、フィールドキック不成功により3-16と差を広げられる。しかし龍大に来た流れは止まらない。DB井上がまたもインターセプトを取り、ゴールまで残り約10yd。QB小澤からWR和田へのパスがつながりTD。長かったTDへの道に、選手たちの歓喜の声がフィールドに響いた。K石橋も安定したキックをみせ10-16。1TD差に縮める。DFチームもLB湯上(国4)、DL由本、DB石川(国2)のタックルにより1stダウンさえ許さない。攻守交替し、試合終了まで残り1:50。空中戦に強いWR上田への細やかなパスが連続で成功し1stダウン獲得。ゴールラインまで残り僅かだが、時間も迫る。4th& to goal、ギャンブルを選択しパスを投じるが失敗に終わる。ここで試合終了。

【写真】パスTDを決めた#13和田
第4Q、主将井上のインターセプトによりチームにさらなる盛り上がりをみせた。最後は勝機さえ見えたが、あと一歩及ばなかった。
〈村田ヘッドコーチのコメント〉
―今日の試合を振り返ってみて
「今日の試合は、OFのCとガード2人の計3人に2年生を起用してみたので苦戦するだろなという予想はつけていたのですが、予想していた以上に苦戦しました。ただDFが2回のインターセプトを奪ったり、前半にはファンブルを奪ったりと大健闘してくれたので、そこは良かった点かなと。」
―前半かなり苦しい展開でしたが
「近大の守りをみてQBがオプションを決める際に混乱が見られました。あとはプレッシャーをかけられるなど、なかなか自分のリズムに乗れないところがありました。」
―今試合出場の多かった1年生QB石田に関して
「練習ではかなり落ち着いたプレーを見せていて、驚くほどいい選手です。小柄ですが、走れますし、投げるボールも上回生と遜色のない良いボールを放ります。将来性は高いですが、1回生なので緊張も見られますし、大学生のスピード感に遅れる場面も見られます。これから伸びる選手だと思っているので期待は高いです。」
―次戦に向けて
「前回のゲームが終わって、この場面でしてはいけないミスをしてしまうのが多いので、こういったミスを全員が考えて解決していくことで、格段に力が付くという話をしました。今日の試合では得点をした後に、キックリターンで大きく返されることもなく、一定の進歩が見られました。勝つためのシナリオが組みあがった試合だったので、これを次戦も続けていきます。」
〈井上主将のコメント〉
―今日の試合に向けて
「いつもより1日だけ多く日があったので、MTができて、気持ちの整理の面で役立ちました。前回も京産大戦が、メンタル的にしんどい負け方をしてしまったので、この切り替えはうまくできたと思います。」
―今日の試合を振り返って
「今日の試合のテーマは『とにかく先制点をとること』だったのですが、なかなかうまく運ぶことができませんでした。ただ春シーズンを通して『やられたらやり返す。最後には勝つ』戦い続けるというメンタルでやっています。点を取れられても落ち込むことなくプレーできていたので、よかったです。」
―ご自身の2度のインターセプトについて
「OFの調子が悪かったので、DFでビッグプレーを出して流れをつくりたいと思っていたので、自分自身狙っていたプレーではありました。」
―次戦にむけて
「スローガン『奪取』の通り、止まることなく切り替えて進んでいこうと思います。次は去年負けてしまった甲南大学なので、より一層気を引き締めて臨みます。」
(記事/写真 平川滉)